訪問看護師経験者が語る!訪問看護ってなに?実際どんな感じなの?

目次

訪問看護って何?

訪問看護に興味はあるけど、いまいちイメージがわかない…

そんな方もいらっしゃるのではないでしょうか

私は大手病院で3年、訪問看護ステーションで2年働いていました。今は在宅医療に力を入れているクリニックで働いています

訪問看護ステーションで2年働いてみた学びや体験について、看護師さん向けに書いていきます

訪問看護とは

そもそも訪問看護って何?

訪問看護とは、看護師などが居宅を訪問して、主治医の指示や連携により行う看護 (療養上の世話又は必要な診療の補助)です。 病気や障がいがあっても、医療機器を使用しながらでも、居宅で最期まで暮らせるよう に多職種と協働しながら療養生活を支援します。

引用:日本訪問看護財団 「訪問看護とは」


簡単にいうと

その人らしく家で生活できるように多職種と連携しながら看護を行うという感じです。

訪問看護の需要は高まっていく?

これからの日本は超高齢社会になります。医療介護費は増大し、国は病院から在宅へと政策を転換させてきています。

そんな在宅医療に必要なのが訪問看護です

あなた自身や、あなたの家族が利用することもいつかあるかもしれません。
今回はやや看護師向けの記事なのですが、訪問看護について、看護師の方も、そうでない方も知っておいて損はないと思います^^

2年間だけですが訪問看護師として働いた私の経験を書いてみようと思います♪
※個人的な意見・感想ですので、勉強不足で知識が乏しい場合があるかもしれません。その点はご理解ください

この記事をきっかけに、ちょっとでも訪問看護について知っていただければ幸いです。

よくある訪問看護への質問・疑問

1人で患者さんを看るの怖い…

訪問看護って興味があるけど実際どんな感じ?1人で看るのは怖くないの?

不安な気持ちはあって当然。大切なのは人を頼ること

これが一番よく聞かれた質問です。病棟では看護師が複数人おり、医師もいてます。ですが、訪問看護は自宅で生活している患者さんのところに看護師1人で行きます。この点に不安を持っている方が多かったです。

1人で患者さんを看護するのが怖い…という気持ちもわかります。

私が働いていたステーションでは、判断に迷った時は電話をして上司に相談していました!

上司のアドバイスは本当にタメになりますし、心強かったです

ただ、自分でアセスメントをするのはもちろん必要だと思います。当たり前かもしれませんが、自分のアセスメントやケアを説明した上で、上司の意見をもらうのがいいかと思います

昔と違って今は通信手段が発達しているので、相談しやすい環境になったかと思います

不安だったら他の看護師を頼りましょう!

1人で仕事をするメリットもある

1人で看護する怖さもありますが、逆にメリットもあります。

私が訪問看護をして、メリットだと思ったのは1人で行動できることです。

病棟って、看護師はチームで動いてて、嫌いな先輩がいたり、仕事サボる人もいるじゃないですか笑

でも訪問看護は基本は1人なので、そういう煩わしさからは解放されました。自転車漕ぎながら『1人最高!』と思うこともありました。春と秋は移動時間中、自転車を漕いでるのが気持ちいいんですよ〜
まぁすぐに暑くなったり寒くなるんですが…笑

小腹が空いたら、たまにコンビニよってお菓子食べてました笑

上司公認ですよ笑

病棟ではなかなか難しいですよね

ただ、私も1人でみる怖さを体験したことがあります…

1人で看る怖さと学び

30代の男性で寝たきりの患者さん。訪問した時は元気だったのに、1時間後に発熱…
バイタルサイン(血圧や脈、体温など)も聴診も問題なくて、活気も体の状態もいつも通りで異常ありませんでした

私、何か見逃したのかな…

と落ち込んでいると上司がこんな言葉をかけてくれました

私たちはアセスメントと看護に全力を尽くすけど、体って、どうしても予想が付かないことがある。健康な人だって、さっきまでは元気だったのに急にしんどくなるということもあるやろ?

訪問看護は病棟と違ってずっと看護師が見てるわけじゃない。患者さんにもよるけど、看護師の訪問時間は、だいたい週に1〜2回の1〜2時間くらい。その短い時間でできることの最善を尽くす。でも、できることは限られてる。看護師だって人間で、なんでも予測できる神様じゃない

た…確かに…

自分の技術や知識が足りなかったかも、という点は反省して次回に活かす必要があります。でもどうしても予測がつかないことはあると思います。それは病棟でも同じです。

いつまでも自分を責めていても前に進めません。反省すべきところは反省して、前に進むことが大切かな?と思います
(私個人の意見です)

それでもやっぱり1人で患者さんをみるという不安はついてくると思いますが、その不安を自分がどこまで許容できるかかもしれません。

それに不安ってあっていいと思います

不安があるからこそ、一生懸命勉強しますし、ミスしないように努力しますよね。

不安が全くなくて「私は絶対ミスしない!大丈夫!」という人の方が、他の人の意見やアドバイスに耳を傾けなかったり、慎重に行くべきところを大胆に行い、大きな失敗をしてしまう危険性が高いかもしれません。不安がないのも、逆に怖いですよね

ある程度の不安は、看護師にとって、ある種の武器だと思います

訪問看護のイメージがわかない、不安だという方におすすめの書籍

私が実際に使っていた書籍です!訪問先で出会う様々な場面で、判断に迷うことがたくさんあると思いますが、これらの本はわかりやすくまとめてくれています。




自分が訪問看護に向いているかわからない

自分が訪問看護に向いているかどうかわからない…

訪問看護師が合うか、合わないかは人による。大事なのは自分がやりたいかどうか

何事においてもそうですが、実際に経験してみないとわからないことはたくさんあります。

「向いているかどうか」ではなく、「やりたいかどうか」です

価値観は人によって違うので、経験してみないとわからないです。合わなかったら、無理して続けることもないかな?と思います^^

なぜ訪問看護をしようと思ったの?

なぜ訪問看護をしようと思ったの?

在宅医療が好きだったからです!

学生の時に行った在宅看護実習の時に「私、この領域が好き!」と思いました。
病院では看護師と患者さんは対等といいますが、どうしても同じ目線でというのは難しかった気がしました。(私個人の意見です)

在宅は病院とは逆で、患者さんの家に看護師は「入れてもらう」側の立場です。在宅での患者さんは、患者さんというよりも生活者です。患者さんに嫌がられたら「もう来ないで!」と言われます笑。人と人の繋がりや思いやりがとても大事になってきます。

そして病院では一度にたくさんの患者さんを看護するので、多重業務が多く、本来ならしたい看護に手が回らないこともよくありました。ですが

在宅では患者さんとその家族に時間をしっかりと費やせます。ナースコールもなりません笑。

この点が私は好きでした。

訪問看護って何するの?

訪問看護って何するの?

基本的には病院と同じですが、訪問看護ステーションによってどの技術が多いかは変わるかと思います

訪問看護ステーションとは、訪問看護をおこなう看護師や理学療法士(リハビリをする人です)などの医療従事者が所属している事業所のことです。リハビリ専門のステーションや高齢者中心のステーション、子ども専門のステーション…など、色々なところがあります。

私がいたステーションは子どもから高齢者までなんでもありのステーションでした笑

私が在宅で行った看護はこんな感じでした

実際に在宅で行った看護ケア

薬の管理、血糖測定、食事介助、人工呼吸器管理、ストーマ袋交換
入浴介助などの清潔援助、採血、点滴、ターミナル(看取り)
痰の吸引、採血、胃ろう管理、褥瘡(床ずれ)ケア、導尿、在宅酸素管理など…

訪問看護を知らない方に看護内容を話すと「え〜!自宅でそんなことまでできるの?!」とびっくりされることもあります

自宅で点滴ってどうやってやるの?

医師の指示があれば、自宅で点滴もできます。(病院でしかできない点滴もあります)

点滴は点滴台が必要であれば持っていきますが(コンパクトに折り畳める点滴台があります^^)引っ掛けるところがあればS字フックで点滴を引っ掛けて滴下します

病院と基本的には、やっていることは変わらないと思います
場所が病院から自宅に変わっただけです^^
もちろん、病院でしかできない治療もあります。

*自宅で患者さん自身では薬の管理や入浴が難しい
*入院はしたくない
*家でできる限りの医療をしてほしい など…

自宅で療養する理由は様々ですが、医療・看護ケアのサポートをするために訪問看護師がいます。

訪問看護師は、患者さんが望む生活の実現と維持をサポートするため、医学的視点と患者さんの視点の2つ考えることが大切です。

そして、訪問看護師は患者さんの身体的、精神的面や生活環境、そして家族の介護力もアセスメントします。それらのバランスを程よく取っていくことも大切かと思います。
特に家族の介護力は、病院とは少し違う視点かもしれません。

家族さんが介護に疲弊している時は、ショートステイ(短期間だけ施設に入所して介護を受けることができるサービスのこと)の利用を勧めることもありました。
家族さんが潰れてしまっては、患者さん本人が自宅で生活していくことが困難になります。家族さんのケアも、とても大切になってきます。

また、正直にいうと、びっくりするくらい草だらけのお家や、ゴミだらけのお家、クーラーがなくとんでもなく暑いお家、そして時には虫との戦いも…ありました(地域によるかもですが笑)

他にも、きちんと整えられた部屋、家族の写真や思い出で溢れた部屋、ペットと過ごしている部屋など…
お家はその人の性格や生き様が垣間見える気がします。

訪問看護師ってどうやって患者さんの家に行くの?交通手段は?

訪問看護師ってどうやって患者さんの家に行くの?

ステーションによります

ステーションによって結構違うと思います。私は電動自転車でした。別のステーションで働いている友達は車で回ってました。地域によって変わってくるかもしれません。就職する前に確認しておいた方がいいかもしれませんね

訪問看護ステーションを選ぶとき、どういう基準で判断したらいいの?

訪問看護への転職を考えてるけど、転職先はどういう基準で判断したらいいの?

判断基準は複数あります

・訪問エリアはどこからどこまでなのか
・1日の訪問件数は何件か
(個人的には4〜5件までがいいかと思います。それ以上は訪問時間や地域によりますが、かなりきついかも)
・1件の訪問滞在時間は大体どれくらいなのか
・移動手段は何なのか
(電動自転車、車、電車など)
・訪問依頼はどこから来るのか
(病院か、クリニックかなど)
・昼食休憩は事務所なのか
(各自で昼食もしくは事務所で情報共有するステーションなど様々です)
・どんなツールで医師やヘルパー、ケアマネなどと報告、連携しているのか
(FAXやメールもあればネット上のサービスなど様々な連絡方法があります)
・ステーションに医師は在中しているのか
・残業時間はどれくらいか
・定時で帰れるか
・祝日や年末年始に出勤はあるのか
・患者さんはどのような年齢層なのか
・どのような看護ケアが多いのか
・看取りは年間何件あるのか
(看取りの方が多いと緊急携帯が鳴りやすいかもしれません)
・緊急携帯(オンコール)はあるのか
(緊急携帯を持つ頻度や日数、当番日の給料、当番日は休日扱いになるのか、などを確認した方がいいです)

などなど…思いつく限りで書き出してみました
あくまで私個人の考えなのでご了承ください🙇‍♀️

特に訪問件数と緊急携帯は要チェックです🌟

まず、自分がどんなふうに働きたいのかをしっかり考えたほうがいいと思います
私はなんとな〜く「緊急携帯を持ってるのかっこよさそう!」という曖昧な感じで決めてしまったので、後々大変さを痛感します笑

緊急携帯(オンコール)って何?

訪問看護ステーションの多くは、利用者さんの急変などに備えて24時間体制を取っています。オンコールとは、こうした緊急の呼び出しや訪問に備えて待機することです。
オンコールの対応は、担当の訪問看護師が専用の携帯電話を持ち、利用者さんやご家族からかかってきた電話に応じるという形が一般的です。
オンコール勤務のことを「オンコール担当」「オンコール当番」「電話当番」などと呼んだりもします。
夜間・休日のオンコール対応は、自宅待機(自宅当直)とするステーションがほとんどす。

引用URL:看護roo!担当する頻度・手当・緊急時の対応 訪問看護のオンコールって?

簡単にいうと患者さんから緊急電話がかかってきて、電話対応をします。そして必要と判断すれば訪問するという感じです。

えー!それって大変そう!と思いますよね(笑)まぁ、楽ではないと思います

緊急携帯を持っていると、休日でも行動は制限されます。いつ鳴るんだろうとソワソワもします笑。
全く鳴らない時もあれば数回かかってくる時もあります。訪問する必要がある電話もあれば、急ぎじゃない電話もあります。オンコールで対応に悩んだ時は上司に相談していました。

ただ精神的には休まらないかもしれません。私はソワソワタイプでした。笑

友達の訪問看護師は緊急携帯を持つのが嫌だから、訪問看護をしていても、あえて緊急携帯を持たなくていい働き方をしていそうです。そもそもオンコールがないステーションもあります

私が働いていたステーションは、時期にもよりますが訪問することはほとんどなかった(月に1回あるかないか)ので「持ってるだけでお金もらえるとかラッキー!」という方もいました。考え方次第かもしれません。

ちなみに、ほとんど緊急携帯が鳴らないということは、事前に看護師が電話してくるかもしれない可能性を考えて対応をしてくれているからです^^

あと余談で、めちゃくちゃ私の主観ですが、訪問看護師さんは穏やかな方が多い印象でした
相手に合わせられる人じゃないと、患者さんとの関係を築いていくことが難しいので、相手のことを尊重できる人が多いのかもしれませんね。

訪問看護の一番の魅力

訪問看護の一番の魅力は?

その人らしく生きていけるお手伝いができることです。

病院ではどうしても患者さんの生活が制限されます。それは治療しに行っている仕方ないですが、在宅はその人らしく生きる、生活することが重要視されます。だって、ただ病気を持ってるだけで、患者さんは家で自分の生活しているんです。

もちろん、病気が悪化しないように訪問看護師はケアや助言をします。患者さんがそれを受け入れやすいように支援もします。ですが、最終的にそれをどうするかは患者さん自身の判断になります。

看取りが近く、がんで腸が詰まり、食べると吐いてしまう患者さんのお話

その方は「どれだけ痛くてもいい、吐いてもいい、パンを食べたい」と話していました。食べるリスクを説明した上で「それでもいい、最期だから好きにさせてくれ」と。

私は、生き方はその人自身の選択そのものだと思っています。その人自身がいいと思うなら、その人が望むこと、望む生き方をしてほしいと考えていました。

麻痺のため寝たきりで、右腕しか動かせない一人暮らしの患者さん

正直、私は

この状態で1人で家でいれるの!?

と不安でした

ですが、ヘルパーや医師、ケアマネジャー(介護サービスの調整をしてくれる人です)、看護師、理学療法士など様々な職種が連携し、その方は最期を家で過ごすことができました。

「最期は家で過ごしたい」
「家で亡くなる覚悟ができている」
「最期までどう生きるか」

この想いについて、とても考えさせられました。

もちろん、訪問看護は看取りだけではなく、病気や障害を持ちながら、自宅で生活している患者さんも支援します。

その人の生活や、その人らしさを大切にし、在宅でできる範囲で最善の看護ケアを尽くすこと

これが訪問看護の魅力だと思います

長くなりましたが、訪問看護について私が知っていることを書いてみました^^
私の主観がゴリゴリに入っているので、訪問看護について知りたい方は、色々調べてみて比較検討してくださいね😊

最後に、訪問看護に興味がある方に、この記事が参考になれば嬉しいです🌼

また、看護師をしていてしんどい、辛いと感じている方も多いかと思います

看護師ブロガーのハチさんの記事がとても有益なので、もしよければ読んでみてくださいね♪

優しい人が看護師を辞める理由10選+体験談【優しい看護師の特徴】

ハチさんの自己紹介

精神科看護師6年目でブログを運営しているハチです。
もともとは行政保健師を3年強していたのですが、副業禁止と「公務員続けていても成長ないなぁ」と思い一念発起し精神科看護師へ転職。
まさに天職だったようで毎日楽しく過ごしています。
ブログを始めた理由
単純に看護師で悩んでいる人が多いので、そんな人達の悩みを解決したいと思いはじめました!
そして私自身、看護師1年目にいじめを経験したのでそんな経験をみなさんにはしてほしくないし、うつになったり、仕事ができない状態になったりしてほしくない! そんな思いでブログをはじめました!!
ブログのコンセプト
ブログ名はハチブロとなっていますが、自分の名前をそのままブログ名にするという安直なやつです笑 ただ内容としては看護師の仕事の仕方、看護師転職サイトの使い方やおすすめ、看護師転職のノウハウなどを一生懸命まとめたブログになっているのでぜひご覧いただければ幸いです!!

普段はこんな漫画を描いてます!

🌼生きづらいな〜と感じて育った私の半生を漫画にしてます

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この記事を書いた人

🌱HSPって素敵やん?と気づいた私の日常を漫画で発信🌱HSPの強みを活かして愉快に生きる🌱漫画で人を元気づけたい🌱刺激追求型HSP兼アラサー看護師🌱 ※漫画は一個人の主観に基づくものであることをご理解ください

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